1688アリババの最新変更点
1688アリババのホームページが少し変わりました。
AIBUYというアプリができ、翻訳機能がついたり価格を元から自動的に変更できたりするようになりました。1688も顧客対応に努力しているのが伝わってきます。
実際、1688の中身は大体一緒ですがね
中国人の視点と羊頭狗肉：周さんとの衝撃的な会話
11月の中国輸入成功の鍵セミナーで仕入先探しを実演する予定です。
セミナー参加者の皆さんに適切な情報を提供するためには、1688の最新の内容を把握しておく必要がありました。
そこで、連携している中国輸入代行の周さんに、1688の中国語部分について説明をお願いしました。
しかし、驚くべき答えが返ってきたのです。
「私はわかりません」
質問の仕方が悪かったのかもしれないと思い、もう一度聞き直しました。「1688のページの情報で品質や対応、価格等が良い仕入れ先か、みんな判断したいのでどこ見れば判断できますか」と。
フッと軽く笑われ、また「私はわかりません」と返ってきました。
「羊頭狗肉」：中国4000年の歴史
でもよく考えてみると、いつも自分も言ってる「羊頭狗肉」。4000年の歴史です。
見えてる事で見えない部分を信用してはいけないと言う事です。
それは、中国輸入で一番大事な事です。
中国式を知ってるはずなのに、今更聞くんですかみたいな感じでフッと笑ったのかも知れません。
ようとう-くにく【羊頭狗肉】
「羊の頭を看板にかけながら、実際は犬の肉を売る」という意味に由来しており、見かけは立派だが中身が伴わないことをたとえます。
良品に見せかけたり、宣伝は立派だが、実際には粗悪な品を売るたとえ。 羊の頭を看板にかけながら、実際は犬の肉を売る意から。「狗」は犬の意味。
これは多分中国人全員に備わってる感覚で、現実に中国で同じ商品が売ってるのに、ウォシュレットや炊飯器などをわざわざ日本で買い、重たい目をして持って帰るのかの行動でもわかります。
でも自分自身の頭の中は、中国の事をわかってるつもりでも日本式の思考回路なので、納得がいかず、また中国式もなかなか理解できないでいました。
義烏福田市場の理解に苦しむ価格と品質の関係
10年位前に周さんと出会った頃の話です。2人で中国の義烏（イーウー）にある福田市場を仕入商品を探す為にうろうろしていました。
私は、ここは実際の市場だから、オンラインの卸売プラットフォームの1688よりも安い掘り出し物があるだろうと思い込んでました。
私の商品の選び方を見て、ふと周さんが言いました。
「中元さん値段の安い物は品質が悪く、高い物は品質が良いです。安い物はやめたほうが良いです」
「なんでや、高かったら利益でんやん」 言い返しました。
「せっかく義鳥迄来たのにアリババ1688の方が安いの？」
そう思いました。
周さんの日本語はわかりますがそれが何を意味するのか、私には意味がわかりませんでした。
その日本とは全く違う感覚を理解するのに時間がかかりました。
何度も不良品にぶち当たり苦い経験を積んでやっとわかった事です。
安いと思い仕入れたら、全部不良品だったとかざらにありました。
そして安いので仕入先が返品も受けません
取引中にあまり検品が厳しすぎるともう取引できないと言ってきます。
周さんはその時、一分銭一分貨のことわざ通りの事を言ったのです。
一分钱，一分货
商品の値段がどれくらいであるかによって品質も異なる。値段が安ければ（高ければ）品質も悪い（よい）．
安物買いの銭失いと同じ意味
これは何を意味するかですが、日本で生まれ育ち、買物をしてきた私たちの概念と決定的に違うのは、悪い言葉で言うと「安いの買ってるからがたがた言うな、気に入らないのならは他行け」いう考えの人が1688のなかにはたくさんいます。
普通こんな態度の悪い店は日本ではあまり見かけませんが、中国では残念ながらよくある事です。
なのである程度中国輸入をやっていくうちに、こちらの要望を伝えても相手がやらない、断ってくるなどそういったスムーズにいかない局面に必ずぶつかります。
そこでそういった日本人なら理解に苦しむ問題事をうまく解決してくれる信頼できるパートナーがいかに重要なのかと言う事です。
極端な話、人の繋がりさえがあれば、領土の奪い合い以外大概の問題は中国式で解決できるのではと思います。
1688信頼性マークの本当の意味
1688のマークは主に3つ
誠信通：1688アリババの会員マーク
超級工場：ダイヤモンドマークでページが紫色
实力商家：赤い牛のマーク
この3つはよく見かけるかと思いますが、これについて聞いてみました。
「これらは安定供給と品質を保証するマークじゃないよね？」
またもやフッと笑った感じで「わかりません」と答えが返ってきました。
更に「私はタオバオしか買い物しません」
久しぶりに周さんの荒れ球が飛んできました。
10年来の付き合いですが、正直時々腹が立ちます。
しばらくおいて「ただ画面の向こう側の相手の人が悪い人かどうかはわかります」と言いました。
これは経験の積み重ねで、日本からの小ロットで細かく面倒な発注を何回もやりとりしてるからこそわかった事なんだと思います。
いくら見栄えが良くても、中身がボロボロで問題多発では仕入を継続することは不可能です。
それは稼ぐどころか仕入れれば仕入れるほど損する悪循環に陥り、否が応でも撤退せざるを得なくなります。
しばらく黙った後ですが、更に「両方お金さえ出せばマークはとれますよ」と爆弾発言がでました。
「牛マークは3万元と今、友達教えてくれました」
即1688の友達にウィチャットで連絡して聞いてたのです。
そして「セミナーの時は1688の友だちに連絡して確認します。」と言いました。
1688 L6会員
仕入額が大きいと会員レベルが上がり最高ランクはL6です。
昔は割引があったのでその割り引いた額を代行業者がポケットに入れてるとよく聞きました。
いまは割引の安い商品を仕入れると品質の悪い物が届いたり問題が多いので、割引は自然になくなったそうです。
但しL6会員に対しては、悪いレビューを入れられたり苦情が来ると信用にかかわるので、扱いがやはり丁寧である意味VIPのお客さんと言う感じらしいです。
それでも昔の中国式でそんなの関係ないと来る悪い人もいるみたいです。
中国式ビジネス：人間関係の重要性
すべては人との繋がり、これぞ中国式です。
信用できるのは身内と古い友人だけという事と良い人の後ろには良い人がいる。
良い人繋がりの言葉通り、多分周さんの後ろにいる1688の友達は信用できる人だと思います。
ある意味、中国輸入成功の鍵とも言える、人との繋がりと信頼関係はネットビジネスなのに中国輸入では一番重要な事だと周さんの適当な受け答えから再認識した事でした。
結論は1688のHP上で見えてる事で全てを判断してはいけないという事です。
では直接現地に行くのかとおっしゃるかもしれませんが、それが先ほども書いた通り、仕入先の相手が悪い人だと見抜ける事の出来る信頼できるパートナーと繋がり信頼関係を構築できるかが
中国輸入ビジネス成功の鍵ではないかと思います。
実践的なアドバイス
加工定制：ロゴ入れやカスタマイズができるかを確認し、サンプルを取り寄せて判断する。
小単定制：小ロットあるいは単発の取引も受けると言う意味ですが、できれば事前にどういう風にカスタマイズできるか要望をぶつけてみるのがいいかと思います。
大ロットOEMならば直接現地の工場に行くのも良い方法かもしれません。
治安悪化など良くないニュースを何度も目にし現地にいくのはどうかと思うのは当然です。
しかしながらリスクを承知でわざわざ中国に来る人、しかも自分に会いに来る人を中国人の面子上歓迎しないわけにはいきません。
それも中国式です。
車で2時間かけて行った工場の社長さんから義鳥に戻るの大変だし泊まってはどうですかと言われましたが、明日の予定があったので丁重に断りました。
まとめ
1688のページは進化してるけど、中身はほぼ同じで対応するのは中国人なので中国式という事ですね。
中国輸入で中国側の見えない部分をおざなりにして、日本での売り方ばかりに目が行きますが、両方をうまくやるのが継続するために必要な事だと思いますね
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