はじめに
一見簡単そうに見える為「ノーブランド相乗り販売」は多くの情報発信者が「中国輸入で簡単に稼げますよ」の中身で使ってました。
昔「相乗り塾」とも呼んでましたね
10年前からアマゾン中国輸入の「ノーブランド相乗り販売」は、いろんな意味から厳しいと言ってきました。
今年になりノーブランドカタログの削除のニュースをよく聞きます。
削除多発は予想を超えた展開ですが何らかの形でそうなるのではと思っていました。
理由の大きな2つは焦ったセラーの狼狽売りから起きるレッドオーシャン価格競争と品質維持が各セラーで統一できないと言う事です。
他にも理由がありますのでこの後詳しく解説します。
ノーブランド相乗り販売とは?
ノーブランド相乗りとは、中国などで製造された無印(ノーブランド)商品を仕入れ、すでに市場で売れている商品の販売ページに相乗りして販売する手法です。初期投資が比較的少なく済むため、副業として、昔よく紹介されていました。また情報発信者の中国輸入塾やスクールの手法としてもよく使われてました。
私は当初から反対意見でしたが・・・
何故厳しいのか?2つの大きな理由
激しい価格競争
・参入障壁が低いため多くの販売者が参入
・値下げ合戦で価格の下落が著しく、利益率が低下
・ライバルセラー競合の飽和
まず一つ目は最初に述べましたが激しい価格競争と言う事です。
1人が値下げすると我も我もと狼狽売りが始まり値下げ合戦になります。
当然利益率は下がり赤字のレッドオーシャンとなります。
品質管理の難しさ
・元々中国の商品は品質にばらつきがある
・不良品や返品対応
・クレーム対応のコストと時間
プラットフォームの規制とルールの厳格化
・プラットフォーム側の規制強化
・知的財産権の問題
・Amazon相乗り販売に対する制限
- 商品の状態に関する制限
- 新品商品のみ相乗り可能
- 中古品は別出品として扱う必要がある
- コンディションの正確な記載が必要
- 出品規約による制限
- 正規品であることが必須
- 模倣品・偽造品の出品禁止
- 商標権・著作権の遵守
- カテゴリー制限
- 特定のブランド品
- 医薬品・医療機器
- 化粧品 など、一部カテゴリーでは相乗り出品が制限または禁止
- 販売者の責任
- 商品の品質保証
- 適切な在庫管理
- 配送時間の遵守
- カスタマーサービスの提供
- 違反時の措置
- 出品の停止
- アカウントの停止
- 悪質な場合は永久停止
これらの制限は、
- 消費者保護
- 公正な取引環境の維持
- ブランド価値の保護 を目的としています。
特に今年になり米国Amazonから日本のAmazonまでノーブランドカタログについて厳しくなり、様々なノーブランドカタログの一斉削除が始まっています。
削除されたら当然販売できなくなるので、そこを頼りにしていたセラーはのきなみ困窮することになりました。
在庫リスク
・需要予測の難しさ
・売れ残りのリスク
・保管コスト(FBA保管料など)
販売需要の予測はどの仕入れ方法でも難しいですが、仕入れてから実際日本に来るまでの間に売価が値下がりするのはよくある事で、結果他のセラーに振り回されることになります。そうなると売れ残る可能性もあがり、万一売れ残って不良在庫になるとはやめに現金化しないと保管コストもかかってきます。
成功する為に必要な事
商品選定の見直し
- 競合が少ないニッチ市場を狙う
- 独自性のある商品開発
- 高付加価値商品への転換
ブランディングの重要性
- 自社ブランドの構築
- 顧客との信頼関係作り
- アフターサービスの充実
リスク管理の徹底
- 仕入先の慎重な選定
- 品質管理体制の構築
- 適切な在庫管理
まとめ
ノーブランド相乗りビジネスは、確かに参入障壁は低いものの、持続的な収益を上げることは非常に困難です。成功するためには、単なる相乗り販売から脱却し、独自のブランド構築や価値提供を目指す必要があります。
初心者の方は特に、これらのリスクと課題を十分に理解した上で、慎重にビジネスを展開することをお勧めします。
あなたのAmazonビジネスの成功を、心から応援しています!
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