ウナギイヌのトレーナー
小学校3年生か4年生のころ少年サンデーだったと思いますが、天才バカボンのキャラでウナギイヌのトレーナーが限定で通信販売されていました。
見た瞬間もう絶対欲しい、そう思いました。
私は速攻で有り金を突っ込み小学館宛にはがきを送りました。
支払い方法は、現金書留で代金を送ったのか、定額小為替だったのかよく覚えていません。
値段も覚えていません。
「いつ来るんやろ」 ドキドキしながら商品到着を待ちました。
ついに到着して箱を開けたあの瞬間、ほんま箱の中が光ってました。
学校に着ていくとそんなことして手に入れてるやつは 学校では一人もいないので 天才バカボンに詳しい奴は、うらやましがって何処で売ってるのか しきりに聞いてきてた記憶があります。
私の家は商売人だったせいか、オカンもオヤジも家にほとんどいなかったのである時期から、おこづかいもらって何でも自分で買っていました。
服も金をもらって、近所のマツザキってGパン屋さんで自分で買ていました。LEEがお気に入りのブランドでした。
ウナギイヌのトレーナーは、ほんま超お気に入りで毎日のように着ていたと思います。子供ながらにほんま買って良かったと満足していました。
最後袖と肘が擦り切れてぼろぼろになるまで着倒しました。
シーモンキーて何?
その頃同じく漫画の本の裏にはいろんな通信販売の商品広告があり漫画を見終わった後その広告を見るのがひとつの楽しみでした。
メリケンサックや透視できるスパイカメラなど、今なら子供だましのような商品に胸を躍らせていました。
そしてその中の一つに「タイムカプセルの乗ってきた!」というキャッチコピーと人間の様なイラストの、広告に目が留まりました。
それはシーモンキーという名前のなんかのペットのようです。
これはもう見てみたいと欲望にかられました。
弟や妹も俺がシーモンキーの話をしていたので注文すると言ったら、二人とも無邪気に目を輝かせて「シーモンキーてなにぃ?」「シーモンキーはよみたいなぁ」「いつくるのぉ」「はよ頼もうなぁ」 せがまれました。
シーモンキーとはあの時代に1億年まえから姿がかわってないらしいエビの一種をシーモンキーとなずけて売り出し、爆発的ヒットした商品です。
あれは多分ぼろもうけしたと思います。
その頃の通信販売は、今のように簡単には買えなかったので、郵便局に行って定額小為替にお金を変えて書留か何かで、私書箱宛に送ってたと思います。
ウナギイヌのトレーナーで一度経験していたので郵便局でどうやったのかは覚えていませんが神戸の二宮というところにある郵便局で送ったことは、近所にそこしか郵便局がなかったので覚えています。
全て記憶がおぼろげだけど、もっと覚えているのは、申し込んでから、本当に「シーモンキー」が来るのか騙されてるんじゃないかと思い、もやもやした事です。
オカンが私に「そんなわけのわからんもんにお金使って、あんたきっと騙されてるわ」「東京なんか悪い大人の人多いねん」と脅かされました。
心の中で家の周りのおっさんらの方がよっぽど柄悪いと思っていました。
向うの人が住所間違えへんかとか、毎日の様にどきどきして、頼んだものが着いているのか学校から帰ったら真っ先にオカンに聞いて到着を楽しみにしたのを覚えています。
それから何日か経ち、学校から帰ったらオカンが「なんか郵便小包届いてるで」って言ったので、これは、シーモンキーきたぞとあわてて封を破きました。
開けてみると待望のシーモンキーセット到着です。
するといつのまにか弟と妹も学校から帰ってきたようで、そばに来て興味津々で早く実験してほしそうにしていました。
①②③と四角い小さな袋に、番号と絵が描かれていました。
そして学校のテスト用紙のような紙の説明書には①と③の袋を水に入れてかき回せと書いてあります。
②の袋はエサのようです。
「はよーはよー」とせがまれます。
そして①と③の袋を混ぜました。
しかし、何の反応もありません。
「あかんわ、騙された」心の中でそう思いました。
「しょぅーむなー」
弟と妹はがっかりしていました。
俺が一番がっかりじゃと思いました。
そしてほっておいたら、翌朝見たらもわもわーと水の中でいっぱい何かが発生しています。
すぐに寝ている弟と妹を起こしました。
寝ぼけた目をこすりながら、近寄ってきたら「わぁ~ シーモンキーやでぇ~」「ほんま、すごいなぁ」ふたりとも目をキラキラさせて、ニコニコしながら感動しています。
私は今もあの時のシーモンキーをそばで見ていた弟と妹のあの輝いた目が今でも忘れることができません。
そしてブログを書き始めて、この話を書いたとき、このシーモンキーを私に売った会社の事が、気になりました。
テンヨーさんの経営理念は今の私が言ってることと同じ
そして調べたら、錦糸町にあるテンヨーという創立して60年にもなる手品の会社が販売していました。
もう多分、私の心に刺さったキャッチコピーを書いた人は今もいるかは確認してませんが、その昔のようなHPを見ると、ジグソーパズルも売ってることに目が留まりました。
セミナーで、人によって、目標や目的、環境や性格も違うので、そういった事をよくジグソーパズルに例えて話をしていました。
その文章を読んでみると、鳥肌が立ちました。
テンヨーさんHPより引用
世界最高の品質を追求
ジグソーパズルテンヨーのジグソーパズルの特徴、それは遊ぶ楽しさを追求したパーフェクトなフィット感です。
1ピースを入れるごとにピタリとはまる手応えは、テンヨーの技術だけが可能にした世界最高の品質です。
フィット感のないパズルを遊ぶと、ピースが正しくはまったかどうかたえず不安に思いながら組んでいくことになりますが、テンヨーのパズルなら1ピースごとに絵柄が完成していく喜びを味わうことができます。
パズルのカットラインも、専門のピースデザイナーが設計しており、多くのパズルを組んだ人ほど、その違いがわかります。
これはいつも私が、話してることにほかなりません。
50年前のシーモンキーから不思議な縁を感じました。
テンヨーさんの経営理念
テンヨーの前身は1960年に設立された天洋奇術研究所。
それまで専門家だけのものだった手品の道具を、一般の人に向けて販売することからスタートしました。
当時は、プロのマジシャンになりたいという人が多く集まり、初代の引田天功さんもここから育っていきました。
その後、社名は株式会社テンヨーとなり、小さいながらも開発部が生まれ、アイテムも一般パズルやパーティグッズ類、そしてジグソーパズルへと、大きく広がっていきました。
その間、手品は普通の人が演じるには難しいものというイメージを変えるため、誰もができる新しい手品の開発を長年に渡って試みてきました。
誰もその名前すら知らなかったジグソーパズルを日本で普及させるため、魅力あふれる絵柄の開発、徹底した品質の追求、またいまや業界のスタンダードとなった、紛失ピースをユーザーに直送するサービスカードのシステムなど、お客様を満足させるあらゆる工夫を実践してまいりました。
この結果、いまやテンヨーの手品は世界中で販売されており、「すぐにマスターできて失敗しないマジック」と折り紙つきです。
一方、日本におけるジグソーパズルも、すっかり定着して、世界中でいちばん高品質でバラエティに富んでいるといわれるほどのアイテムに育ちました。
いずれもテンヨーが20年以上の月日をかけて実現したものです。テンヨーでは、今後も、いままでになかった面白いもの、自分たちが遊んで本当に面白いと思うものを作り出し、お客様に最後まで喜んでいただけるよう努力してまいります。
「新しいものへの挑戦」「買ってよかったと満足していただける商品作り」
これが、私たちが創立以来かかげてきた2つのモットーです。
60年も続いてる会社、ここにまさにヒントが隠されていると思います。
今につながるウナギイヌとシーモンキー
いま私は中国から輸入してAmazonで売ることをしながら、それを色んな人に教えることをしています。
インターネットで販売するのでお客さんの顔や表情は見えない。でも画面の向こうには確実に人がいます。
自分が欲しいと思ったり必要だと思ったりしたものをネットを介して買ってるのだ。
全員がそうだとおもわないけどすくなくとも何人かの人やまたその周りにいる人たちは、昔の俺や弟や妹のようにどきどきわくわくして商品の到着を待ってるに違いないと思います。
また私の弟や妹のように目を輝かせてそれを楽しみにしてる子供たちがいるかもしれない。
中国輸入転売ビジネスは稼げるとと称した教材を買って始めたけど、検品のことや中国商品の怖さなんて書いてないので、仕組化ばかり先走ってろくに検品もしない。
そんなぼろぼろの商品が、その人たちの手元に行ったらどんだけ悲しい事かと思います。
しかし現実的には、検品代にお金をかけすぎても回りません
私は子供のころに見た弟や妹の輝いた目が強烈に脳裏に焼き付いているから、あの気持ちを裏切りたくないそう思うのかもしれません。 もしかしたら自己満足とかなと思うときもあります。
質問に回答しない衝撃的な出品者
以前Amazonでの商品研究のために、色々商品をテストで買い、また出品者に質問もよくしていました。
30件ほどの相乗り出品者がいる、ランキング上位商品の類似品を、自分も売って行くためにある質問をした事がありました。
すると24時間以内に返事が来たのは1軒もなく、その後48時間以内に返事が来たところが1軒だけなのに衝撃を受けました。
注)この下のFIRST AID KITの中身付きセットは許可なく販売すると、医療用とみなされ、薬機法に触れます。
「全くやる気ないのとちゃうか」そう思いましたが、勤めながら片手間でやってるので返事ができないのか、それとも商品の事がわからないのか、どれかだと思いました。
評価数のそこそこあるとこ10軒に同じ質問しました。
あとの8軒は商品のこと詳しくわかってないのか? その後も返事なし やる気あるんかいな
ほんまにそうおもって ここなら大丈夫かもと判断した2軒から試しに買いました。すると2軒ともカタログページと違う商品が送られてきた。
なんかおちょくられてんのかいなと思いました。
多分タオバオで中国語がわからずHPをちゃんと確認せず仕入れたのか、それとも間違えて発注したけど、ばれんやろとおもってもう適当に出品したのか、原因はよくわかりませんが、なんとええかげんなことやろうと思いました。
挙句にその2軒とも「電話の対応はしておりません」と その無責任さにもう商売やめろやとも思いました。
副業やから電話出れんのか、検品してないからクレーム電話が恐いのか、「メールでの対応お願いします」ってメール送っても返事こんやん 文句言う気すら起きませんでした。
追記)これは2013年の話です。 ここから後は2013年当時の文章をそのままにしています。かなり偉そうですみません。
今と同じことを言ってますね
そんな姿勢の出品者に相乗りされてお客さんにおなじとおもわれたら普通腹たつやろ 少なくとも俺は腹たつ
同じにせんといてほしい 売れたら勝ちみたいな感覚まるでゲームでラスボス倒すみたいなやり方それには共感できん買ってる人は人間やで お客さんがこちらの都合通りにいかないからとストア評価で喧嘩したり腹立ててみたりそれで今度は素人セラーが増えて相乗り価格競争になって苦しいから新規出品どうしたらいいですかって聞いてくる。
そんなの見るとこ違うやろ なんでそういうこと言う前にお客さんにどうやったら支持してもらえるか
そこが大事と違うんかと偉そうに言って申し訳ないけど俺はそう思います。
すみません 少し熱くなってしまいました(笑)
今後について
中国輸入Amazon 今日の人民元のレートだけ見ても1年でこんだけ厳しく変化するとは、想定範囲内を超えてる気がする。
今バンバン価格競争してる人らは、多分レートなんて見てないやろう
そんな津波のような激変のなか、それともなんとか踏ん張って生き残りたい 生き残れば絶対チャンスやし例えAmazon内で自分のストアの色は、出せないかもしれないけど 俺んとこには、わざわざ買う前に今日これ買うからって電話が来る人や関連性のないものを何度も買ってくれるファンみたいなお客さんが、確実におる。
楽天ではなくAmazonやで
なのでお客さんの顔や表情を見ることはできないけど その期待に答えたくて、もっと頑張って仕入れた商品のレベルをあげたい それが今の俺の課題や
いま大事なことは、FBAか自社出品か 新規出品か相乗りか OEMやロゴいれが先でなく リサーチのやり方やノウハウありきでなくお客さんの気持ちを大切にする考え方が優先順位一番で根本じゃないかと俺はおもう。
これで食ってるからもちろん利益はちゃんととらなあかんやろ、商売やしいかに納得してもらって付加価値つけて高く売るかそこは商売人の知恵やろ。
これを見てる人でいまもし自分自身が価格競争に陥って苦しいと思うなら もうやってはいけないと冷静に覚悟し判断したほうが傷は浅く済むとおもう
俺の経験上負け戦は早めに撤退するのも賢明なことや なぜなら傷が浅けりゃ、また頑張れば復活できるから
今それでは、悔しいし納得できないからと言うなら 泥沼に行くリスクは負うけど頑張って抜け出す努力をしてみるべきかもしれんし勝負するのは本人が決めることやけど ダメなときは席を立って撤退する勇気も必要やとおもう。
次どうしたらええねんとこともあるけど。
俺はそれであきらめきれず しがらみにはまって深追いしすぎて地獄を見た。
復活するのには長い年月がかかった。
大げさに言うと人生の3分の1は泥沼やったかもしれん。
商売はある意味ギャンブルと一緒のとこもある。
リサーチはFXや株のテクニカル指標よりも正確やろけど明日絶対100パーセント売れる保証はないから売れなかっても仕入れ代金返してくれん。
実際俺はほとんどリーサーチしたことないし みんながやってるやり方ようわからん。
でも柱にできてる商品もあるし そこに持って行くやり方も少しはわかってきたつもりや
混沌とした中、生き残るためになにをしていかなあかんか、よく考えて今後もお客さんの目線ていうものを真剣にとらえれるよう頑張って行きたいと思う。
最後に
いつもお世話になってる大社長にブログの文章長いんじゃないかと 言われたけど(本人は面白いらしい)
言いたいこと書いたらどうしても長くなる正直まだ書き足りんぐらいや今度短いシリーズか?
いややっぱり無理かなぁ(笑)
追記)5年も前は血気盛んで偉そうでした。 根本は同じですが、違う自分を見ているようです。
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