こんにちは!輸入貿易業・中国輸入コンサル業・NBCトラストメンバーズコミニュテイ代表の中元大輔です。
中国輸入歴30年間の経験を活かし、現在中国輸入ビジネスを展開し、副業で0からスタートされる方や売上が伸び悩んでる方たちのコンサルサポートをさせていただいてています。
東京に来て営業の仕事をしだした時、手土産を持って行くことを学びました。
これは日本も中国も同じで、手ぶらで来る人より手土産をわざわざ買って持ってくる人を相手がどう感じるかですね。
中国輸入ビジネスを成功させるためには、品質の良い商品を仕入れることはもちろんですが、取引先との良好な関係を築くことも非常に大切です。特に、中国は「関係性」を重視する文化であるため、ビジネスを進める上でも人間関係が重要な要素となります。 そのための有効な手段の一つが「手土産」です。手土産は、感謝の気持ちや敬意を示すだけでなく、円滑なコミュニケーションを生み出すための潤滑油としての役割も果たします。
しかし、「どんなものが喜ばれるのか」「失礼にあたらないか」など、初めて中国輸入ビジネスに参入する方にとっては、手土産選びに迷ってしまうことも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、中国輸入ビジネスで成功するために、取引先との距離を縮めるおすすめ手土産を10個ご紹介します。さらに、手土産選びのポイントや注意点などもわかりやすく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
中国輸入ビジネスにおける手土産の重要性
中国では、ビジネスにおける人間関係を深めるために、贈り物をする文化が根付いています。これは、儒教の影響を色濃く受けている中国社会において、「義理人情」を大切にする考え方が重視されているためです。特に、ビジネスの場面では、良好な関係を築き、信頼関係を構築することが、契約の締結や円滑な取引の実現に大きく影響します。
手土産を渡すことは、相手に好印象を与え、親近感を抱いてもらうための第一歩と言えるでしょう。そして、その後のビジネス交渉をスムーズに進めるためのきっかけとなります。高価なものである必要はありません。大切なのは、「感謝の気持ち」や「相手への配慮」を伝えることです。小さな贈り物であっても、相手の心に響くものを選ぶように心がけましょう。
取引先との良好な関係を築くために
中国輸入ビジネスにおいて、取引先と良好な関係を築くことは、高品質な商品を安定的に仕入れるためだけでなく、ビジネスを長期的に成功させるためにも非常に重要です。 良好な関係を築くためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
第一印象を左右する手土産
初対面の際には、第一印象が非常に重要になります。その際に手土産を持参することで、相手に好印象を与え、その後のビジネスを円滑に進めるための第一歩を踏み出すことができます。 初対面では、特に「日本の文化」を感じられるものが喜ばれる傾向にあります。具体的には、伝統的な工芸品や、日本のお菓子などが良いでしょう。
中国のビジネス文化とマナー
中国には、贈り物をする際のマナーやタブーとされているものがあります。例えば、目上の人に贈る場合は、目下の人よりも高価なものにする、時計やハンカチなど縁起が悪いとされているものは避ける、などです。これらのマナーやタブーを事前に理解しておくことが大切です。
避けるべきもの | 理由 |
---|---|
時計 | 人が亡くなるときの発音送終と時計が似ているので縁起が悪いとされています。 特に、目上の人に贈るのは避けましょう。 |
ハンカチ | 「別れ」を連想させるため、縁起が悪いとされています。 |
梨 | 「別れ」を連想させる漢字であるため、縁起が悪いとされています。特に、複数の人に贈るのは避けましょう。 |
緑色の帽子 | 「妻に浮気される」という意味を持つため、縁起が悪いとされています。 |
但し特に親しい間なら、あまり気にしなくても大丈夫です。上記はあくまで一例です。不安な場合は、事前に中国に詳しい人に相談したり、ネットで調べるなどして、失礼のないように注意しましょう。
昔スワトウ刺繍のハンカチが日本で人気だったのでプレゼントしたら縁起悪いと言われたことがありました。
時計も知り合いの中国人の方が、日本製の時計を欲しそうにしてたので、プレゼントしたら凄い喜ばれたのですが縁起悪いのは最近知りました。
※汕頭刺繍は、中国の港町スワトウに起源を持ち、最高級の手刺繍アートとして知られています。素晴らしい手仕事の技術が光る美術品です。
手土産選びのポイント
手土産を選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 相手の好みや趣味に合っているか
- 高すぎず安すぎない、適度な価格帯であるか
- 持ち運びやすく、かさばらないサイズや重さであるか
- 賞味期限が長く、日持ちするものであるか 昔どうしても食べさせたくて小川軒のレーズンウィッチをもって行ったことがありました。賞味期限5日なので夏はダメですね
- 中国語で説明書きがあるか、または説明しやすいものか
これらのポイントを踏まえることで、相手に喜ばれ、ビジネスの成功に繋がる手土産選びができるでしょう。
【目的別】おすすめ手土産10選
ここからは、具体的なおすすめ手土産を目的別に10個ご紹介します。それぞれの商品の詳細や、贈る際のポイントなどを解説していくので、参考にしてみてください。
目的 | おすすめ手土産 | 詳細・ポイント |
---|---|---|
初対面で好印象を与える | ヨックモックのシガール | 日本を代表するお菓子であり、老若男女問わず喜ばれるでしょう。個包装になっているため、配りやすいのもポイントです。 |
感謝の気持ちを伝える | 福袋 | 中国では縁起が良いとされているため、喜ばれる可能性が高いでしょう。ただし、中身が見える福袋を選び、相手に失礼のないものを選ぶことが重要です。 |
謝罪の気持ちを伝える | とらやの羊羹 | 高級感のあるお菓子であり、謝罪の気持ちを表す際に適しています。日持ちもするため、安心して渡すことができます。 |
特別な関係を築くための手土産 | 地元の名産品 | 相手の出身地や訪問先の地元の銘菓や地酒など、特別感のあるものを贈ることで、会話のきっかけになるだけでなく、親近感を深めることができます。 |
長期滞在中のちょっとした手土産 | ドリップコーヒー | 中国でもコーヒーを飲む人が増えているため、喜ばれる可能性が高いでしょう。個包装になっているため、配りやすいのもポイントです。 |
ヨックモックのシガールは賞味期限も長く、今まで持って行ったなかでも特に好評でした。
東京バナナも女子ウケするのですが賞味期限が7日程度で食べて下さいなのですぐに食べてと伝えて渡さないといけないですね。
【シーン別】おすすめ手土産
続いて、具体的なシーン別に、おすすめの手土産を5つご紹介します。それぞれのシーンに合わせた手土産選びをすることで、より一層、相手に好印象を与えることができるでしょう。
初対面で好印象を与える手土産
初対面で大切なのは、相手に「日本の文化」を感じてもらえるような手土産を選ぶことです。ただし、高価すぎるものは相手に気を遣わせてしまう可能性があるので、避けるようにしましょう。5,000円前後を目安にすると良いでしょう。
- 日本の伝統的なお菓子(抹茶菓子、和三盆など)
- 日本の伝統工芸品(箸置き、扇子など)
- 高品質な緑茶 高級な緑茶は中国茶と違うので香りや味で感激する人が多かったです。
感謝の気持ちを伝える手土産
感謝の気持ちを伝える際には、普段使いできる実用的なものが喜ばれます。相手の好みやライフスタイルに合わせたものを選ぶように心がけましょう。3,000円〜5,000円程度のものが一般的です。
- サーモスの商品 :中国でサーモスは大人気です。サーモスのブランドでないとダメみたいです。
- 有名ブランドのタオル :今治タオルや百貨店で売ってるブランドタオルが人気です。
- 高級感のある文房具 :学校に通う子供さんがいる家庭では特に喜ばれます。 大人はカランダッシュやクロスのボールペンも喜んでくれます。
- 日本のコスメ :女性用化粧品類は肌に合う合わないがあるので資生堂のSK-Ⅱが人気ですが指定されない場合は避けたほうが無難です。
謝罪の気持ちを伝える手土産
謝罪の気持ちを伝える際には、菓子折りを持参するのが一般的です。ただし、中国では「奇数」が縁起が良いとされているため、個数が奇数になっているものを選ぶようにしましょう。5,000円〜10,000円程度のものが良いでしょう。
- 老舗の和菓子:日本の和菓子好きな人多いですね
- 有名ブランドの洋菓子:賞味期限に注意ですね
特別な関係を築くための手土産
すでに何度か取引があり、親密な関係を築けている相手には、より特別感のある手土産を贈ることで、さらなる関係性の強化に繋げることができます。10,000円以上の高価なものや、相手の趣味嗜好に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
- 日本の高級ブランドの品物:女性ならカバンが喜ばれます。 但し中国の国旗と同じ色の赤は避けたほうが無難です。 あとカバンの口がマグネットでジッパーがない物は泥棒が多いのでダメだそうです。
- 相手の趣味に合わせたグッズ:普段から身に着けてる物をなにげにチェックですね
- 高級酒:持って行くのが大変ですが日本酒は喜ばれますね
長期滞在中のちょっとした手土産
長期滞在中には、ちょっとしたお菓子や飲み物を差し入れするのも良いでしょう。特に、個包装になっているものは、配りやすく、喜ばれます。1,000円〜3,000円程度のもので十分です。
- 個包装のお菓子(クッキー、チョコレートなど):特に日本のお菓子は人気が高いです。
- インスタントコーヒーや紅茶
- 日本の調味料
中国輸入で手土産を選ぶ上での注意点
中国輸入ビジネスで手土産を渡す際に注意すべき点は以下の点が挙げられます。
- 日本では普通でも中国で縁起悪いとされてるものがあります。:それらは避けたほうが無難です。
- 高価すぎるものは避ける:高価すぎるものを贈ると、相手に逆に気を遣わせてしまう可能性があります。手土産はあくまでも「気持ち」なので、高価なものである必要はありません。
- 贈る相手との関係性で選ぶ:初めて会う相手に高価すぎるものを贈ったり、親しい関係の相手に失礼にあたるものを贈ったりしないように、贈る相手との関係性を考慮して選ぶようにしましょう。
- 宗教や文化に配慮する:豚肉やアルコールを避ける、など、相手の宗教や文化に配慮したものを選ぶことが大切です。事前に相手の宗教や文化について調べておくようにしましょう。
中国輸入の手土産に関するよくある質問
最後に、中国輸入の手土産に関するよくある質問に答えていきます。
手土産は必ず渡さないといけない?
必ずしも渡さないといけないわけではありませんが、手土産を持参することで、相手に好印象を与え、ビジネスを円滑に進めることができる可能性が高まります。特に、初対面の際には、手土産を持参することをおすすめします。 ただし、中国では「賄賂」とみなされる可能性もあるため注意が必要です。高価すぎるものは避け、あくまでも「感謝の気持ち」や「相手への配慮」を伝えるものであることを意識しましょう。
手土産を渡すタイミングは?
基本的には、初対面の挨拶時や、訪問時、商談後など、相手に会った際に渡すのが一般的です。また、食事会などに招待された場合、こっそり渡すのもいいかと思います。
手土産を渡す際に気をつけることは?
手土産を渡す際には、右手で渡す、両手で渡すのがマナーとされています。また、相手がその場で開けるまで待つのが一般的です。 ただし、最近は、これらのマナーに厳格ではない人も増えています。もし、不安な場合は、周りの人に合わせたり、相手に確認したりするようにしましょう。
まとめ|ビジネスを円滑に進めるための手土産選びを
今回は、中国輸入ビジネスにおける手土産の重要性や選び方、おすすめ商品などを具体的に解説しました。
手土産は、相手への感謝の気持ちや敬意を表す、日本の文化の一つです。中国輸入ビジネスにおいても、手土産を効果的に活用することで、取引先との良好な関係を築き、ビジネスを成功に導くことができるでしょう。
ぜひ今回の内容を参考にして、最適な手土産を選び、中国輸入ビジネスを成功させましょう!
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