最近は中国輸入にかわり、タイ仕入の話をよく聞きます。
私はもう30年ほど前に、自分が経営していた実店舗のアパレル商品とシルバー製品を仕入に何度かバンコクに行きましたがうまく行きませんでした。
特にシルバー製品は販売するのが難しく損をしました。
これからタイ仕入に行かれる皆さんが損をしないように、私が昔、損した原因を分析してみたいと思います。
アイキャッチ画像の答えは最後にあります。
うまく行かなかった原因とは
30年前にうまく行かなかった原因は他にもありますが、やはり何のリサーチもせず勘で仕入れてたのが失敗の大きな原因ではないかと思います。
新しい仕入先や商品を扱う場合は最低限、誰に売るのか、自分はそれを販売できる環境にあるのか、をよく考えそして市場調査をするべきではないかと思います。
他の原因も考えてみます。
まずタイは革製品以外高く売れる付加価値のある商品が少ないと言うことです。
仕入れ値に対して売値の安い商品は生産工場の多い中国には勝てないという事ですね
何軒かの同業の知り合いも、中国はあかんと言ってタイに行きましたが、何故かうまく行きませんでした。
今と少し似ていて一瞬タイ仕入ブームがごく狭い同業者間で起きていました。
その頃は、みんな国内メーカーから仕入れてましたので、必然的に色々な部分において海外仕入れより楽で、何も考えなくてもよかったので、甘かったという事です。
うまく行かなかったのは、多分私と同じ理由ではないかと思いますね
私の場合、勘で仕入れてたこと以外のうまくいかなかった他の理由を考えてみると、直接何度も現地に行かないといけない事や、中国や韓国に比べ飛行機で6時間以上かかるので物理的にもしんどいことが挙げられます。
これは逆に考えると参入障壁にもなるのですが、それはヨーロッパ仕入等に比べるとそれほど障壁は高くありません。
てことは逆に競争が起きる可能性もあるという事です。
30年前との違い
30年前に輸入ネット販売をやってる人は皆無でした。
なので直接店舗販売が主流でした。
販売形態は随分変化しましたが、物理的に仕入れに行くまでの時間や、仕入れる商品の内容なども20年前も今も変わっていないと思います。
今現在のAmazonなどのネット販売では、みんな仕入先はほぼ同じなので売れ筋商品は早い者勝ちか飽和バッティングし競争になる可能性が大きいです。
今現実にそうなっています。
タイ仕入で注意しないといけない事
タイ仕入は現地で仕入れるので、単価のでかいワニ革製品などで当たると大きいし、アリババ仕入に比べバッティングは少ないですが、奥さんがタイ人以外の人でうまくいってる話をあまり聞いたことがありません
ただアリババ仕入の場合は、テスト仕入販売ができるので勘に頼ったOEM発注をせず不良在庫の処理を怠らなければ大損することは少ないかと思います。
Amazonの場合売る目先のことにとらわれ、規約を遵守してるセラーが少ないので、勝てる要素は沢山ありますが。。
なので先程も言いましたが、タイ仕入で仕入れる商品を自分は、BtoBなどで確実に販売できる環境にある事かどうかときちんと市場リサーチしないと大損することにもなりかねません。
そしてタイは品質がいいように感じますがけっしてそうではありません。
極端すぎかもしれませんが、品質に関して日本以外の国はみんな似たり寄ったりと思った方が良いかと思います。
私たちには当たり前の日本品質が特別なのです。
初めて海外仕入れする際は、そこをどう処理するのかが、重要なポイントになるかと思います。
仕入れる際に検品の経費や手間も考えないといけないという事です。
タイに行くことは簡単ですが、アリババの様にネットでテスト仕入れするのが難しく、最初はどこで仕入れていいのかまた何を仕入れていいのかわからないという事も乗り越えないといけません。
タイに詳しい人に良い店を教えてもらうことはできますが、実際仕入の責任までは持ってくれないのが普通です。
まとめ
まとめますとタイ仕入を成功させるのに重要なことは、この5つではないかと思います。
①不良品の処理ができるか
②テスト仕入ができるかどうか
③自分がタイで仕入れた商品をどこで販売するのか、売れる環境にあるのか
④タイが好きで何度も行くことが苦痛でない
⑤仕入れる前に色々調べる事
自分がうまく行かなかったので、今回の投稿はタイ仕入に対し否定的に書きましたが、これからタイに行かれる方の参考になればと思いあえて書きました。
虎穴に入らずんば虎子を得ずということわざがあるようにビジネスではある程度リスクを負わないとリワードはありません。
まず行ってみて自分の目で確かめてみる事が大切ですが、何度も言いますが、何のリサーチもせず行くのは危険で慎重に取り組まれることをお勧めします。
アイキャッチ画像の答え メイン画像では、商品パッケージを取り除いた状態の商品本体を示す必要があります。
よってメイン画像では使用できませんがサブ画像で使用できます。
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