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中国輸入起業初心者入門編 老後の起業 大輔の秘密基地

Amazon 中国輸入をはじめるまで③

2015年8月30日

ここから読まれる方は①と②のつづきなので

先に①と②から読んで下さいね

 

懇親会の店に向かっていた。

 

それなりの人数

 

けっこうおるよな

 

当たり前のことだが誰も知ってる人はいない

おっさんにとってこんな場面の孤独はきつい

 

 

さっき少しだけ会話した隣の席の人を捕まえて話そうとしたが速足で逃げられた。

 

 

そんなに俺と話すのが嫌なんかい

実践してないから話してもメリットないからか?

 

いまなら笑うような内容やったかもしれんなぁ

 

 

歩きながら他の人たちの会話が聞こえてきた。

 

どんな内容の会話なのか耳を澄まして聞いてみた。

 

「JANコードをつけてセットにすればいいですか?」

 

おー俺も申請したでJANコード

 

一応この時点で教材のとおり本を買い出品はできていなかったがJANコードは申請できていた。

 

でもセットってなんやろ

 

 

あ~そうか

 

 

セミナーで説明してたリュックサックとカラビナセットにして売るみたいな話か。。。

 

 

なるほどな

 

 

「酸度計よく売れるよね。。絶好調」

 

へ~ サンドケイ てどんな時計やろ

太陽の時計か

 

そんなボコ売れするんや

 

 

あ~でも 俺はまた昔のように在庫もって売る商売をしようとしてるんや

 

もしかしてこれいけるかもしれんけど前みたいに急に売れんようになったらどうしよう

 

 

俺は歩きながら昔10年頑張ってやって失敗した店のことを思い出していた。

 

365日休みなく働き最後は店の2階の倉庫で寝泊まりしていた。

最後残ったのは大きな借金と一文にもならん錆かけの什器だけやった。

 

ほんまに苦しい思い出や

 

 

 

でもいけそうな商売やからこれだけの人数が集まるんやし時代は変わったのか それともどんなんやろ

 

もしまた昔とおんなじことになったらどうしよう

 

懇親会の会場に向かう途中誰とも会話せず夢を語って楽しそうなみんなの後をトボトボ歩きながらぐるぐる昔のことを思い出していた。

 

 

何ぼええノウハウかもしれんけど俺自身やる前からすでに負け犬根性やん

こんな気持ちじゃあかんで昔のトラウマからネガティブな考えに支配される

 

 

そうしてるうちに懇親会の店に到着した。

 

 

初対面のひとがほとんどだったりする懇親会てやつ

 

立食形式ならいいがテーブル席や座敷の席はいつもどこに座ったらええんかなと迷ってしまう

 

 

 

だれも牽制して座らん

 

うぉーー サラリーマンや

 

先に飛び出たやつは上司に睨まれるのか余分なことを言われるのを避けるためにサラリーマンの団体はなぜかみんなすぐに着席しない

 

さっさとすわれよといつもおもう

 

前の仕事で団体で群れるサラリーマンの行動をよく観察していたのでここにきてる人たちもそのくちかと思った。

 

 

 

あるひとが座りかけてたので話しかけた。

 

その人の隣の席を指して

 

「そこ座っていいですか?」

 

 

「は、はぁ」

 

 

えっ 聞こえんかったんかな?

 

 

 

もう一回おなじことを言った。

 

すると彼は冷たい表情でああと力のない返事で手でどうぞと席を指してどっかに行った。

 

なんと反応の悪い人やろ

 

セミナーで隣の席にいた人といいこの人といいなんか感じ悪い変な反応する奴らやのぉ

 

 

着席してしばらくして中国人ぽい女性がお酌に来た。

 

さっきエレベーターの前で会釈されたひとや

 

「なにをヤラレテマスカ」

 

「あ まだなにもやってません現在はFXと株やったりとかで暮らしてます」

 

「アソウデスカ」

 

にこって微笑んでどこかに行った。

 

え~ それだけかいな

ちょっとぐらい会話しようや

 

またおんなじや。。

 

 

こないだのとある新年会に来てたな。

 

月収100万の札さげてたかな

 

1人でうろうろしてたのが印象的やった。

 

 

しばらくして今度は違う人がきた。

 

また同じ質問で同じ反応

どないなっとんねん

 

高級仕立てゼニアのスーツのせいで偉い人に見えたのか稼いでるように見えたのか

次々人がビール瓶もって酌しに来るが見事なまでに同じ質問同じ反応

すぐに立ち去るのも同じ

ほんま俺をおちょくっとんかいな

 

そうしているうちに周りの人の表情が変わった。

 

主催者の吉本が席に来たのだ。

 

目の前で直接見たらヘアバンドしてセンスの悪いホモか3流美容師のようないでたちやった。

 

俺は目の前にいて話しかけられたので中国の話をした

 

え 全然反応せんやん 中国輸入ビジネスとかちゃうの

 

え~ この人おかしいな 中国のことよう知らんのかな

ほんまに中国から輸入して商売してんのかな?

 

俺はそれまで40回ほどの訪中経験があったので疑問に思い更に少し意地悪な質問をした。

 

「中国語でラオポンヨゥ(老朋友)て言葉ありますよね 知ってます?」

 

 

この言葉を知ってるか知ってないか、それはどれぐらい中国人と接触してるか

中国に深く関心がなければ覚えることのない日本にはない深い意味のある言葉

 

知らなければそんなに中国や中国人を理解できてない事が一発でわかる。

 

「ハァ???」

 

表情がこわばりきつくなった。

 

知らんのかやっぱりなぁ

 

するといつのまにか横に来て座ってる

 

オレンジ色のパッとしない派手な服を

 

着た女性がニコニコしながら吉本にむかって口を開いた

 

「それは中国語で古い友人てことですよ」

 

この女性頭がええな ハキハキして回転早いやん

アシスト抜群やな 営業の仕事でもしてんのかな。。。

 

まぁ答えは合ってるけど深い意味があるのを知ってるのかどうか彼女に質問したかったけどそういう雰囲気ではなかった。

 

俺の意地悪な質問で少し険悪な空気が流れた気がした。

 

「ふ~ん」

 

吉本の釣りあがった目が余計にきつくなった

 

 

「そんなことより中元さんて言ったっけ」

そんなことって。。

人の質問には答えんのかいな。。。

 

「ひとつ今後こういったところであなたが どうすればいいのかあなたのために教えておくよ」

 

別に教えていらんわ。。。

 

「成功者が目の前にいて成功者の話を聞けるチャンスを与えてくれたんだから」

 

えええ~

誰や成功者って。。   俺ではないことは確かやのぉ。。。

チャンスを与えてくれたんかいな。。

なんかエサもらうみたいやのぅ。。

 

「自分の話する間があったら成功者の話を聞かないと。。」

あ~

なるほど

それはすんません。。。

俺は心のなかでブツブツつぶやいていた

 

 

みたことないぐらい冷たい目つきと醒めた表情でそこまで上からくるかってぐらいに上から俺に向かってそう言い放った。

 

そのあとも説教じみた言い方で何かを言われたようだが頭にきてたので覚えていない。。

 

そして吉本はタバコを吸いながら目の前にあった3種類の刺身が盛られた皿の刺身のしたに箸をがさっとつっこんで食おうとした。

その3種類はたしかハマチとタイとイカだったとおもうがよく覚えててない。

 

その種類が違う刺身3~4切れとまとわりついてるケンをいっしょくたにしていっぺんに口に放り込んで吸いながら食ってたのでタバコの煙を俺のほうにふぁ~と吐き出した。

 

タバコの煙、飯食うとき吹きかけるのやめてくれよ

ほんま煙たいのお。。。

 

知ってる奴なら注意するとこやけど我慢した。

 

 

 

 

吉本は日本酒をあおって オレンジの服の女性の肩を抱いてタバコのけむたい煙だけ残し向こうに行ってしまった。

 

 

 

 

ええええ~

 

なんじゃぁ この人

 

“ 老朋友 ”この意味を知らずになにが中国とビジネスや

 

中国では騙されたほうがバカという教え

 

15億も人がおる熾烈な競争社会

 

そのなかで生きていくのに 身内以外で信用できるのは古いつきあいの友人だけしかおらんやろ

 

 

自分の話する前に成功者の話聞かないとやと成功者の前なら相手と会話も出来んのかいな?

 

成功者って神様みたいに恐れ多いもんなんか

 

しかし俺もいままでいろんな凄い人みてきたけど自分で自分のこと成功者って言う人初めてみたな

 

やっぱ東京はいろんなひとがおるな

そう思ったと同時に世の中大変なことになっとるのぉ

 

そう思った。

 

 

それと俺は食事中タバコの火消さんとタバコ吸いながら刺身食べるやつが信じれん

 

 

しかも種類の違う刺身いっぺんに口に入れるやつ生まれて初めて見た。

どんな味になるんやろ笑

 

 

いままで色んな人間と飯くってきたけど ここまで下品で食べ物を愚弄するような食い方の人は記憶にない。

 

タバコの煙を吹きかけられてむかついて腹立ってきたのと強烈な上からの言葉にびっくりしたのと 酒が少し回ってきたのとで頭がクラクラしてきた。

 

 

ふと目の前みたら鍋が煮えたぎっていた。

誰も無関心で火を止める気もないようや

 

 

冷静なって周りの人の食い方を見たら みんな下品というかなんか変や

 

俺も人のことは言えんけどその食い方では味わからんやろ

 

 

あーなるほど

参加してる人たちは多分外で他人と飯食ったこともあまりない人たちやねんな

だからかぁ

 

でもなんか俺が今まで付き合ってきた人らとは完璧人種が違うな

 

俺の常識がおかしかっただけで世の中これが普通なんかな

 

少ししか飲んでないのに更に酒が回ってクラクラしてきた。

 

 

前でビール瓶右手に持って主催者と肩組んで立ってはしゃいでるやつがいた。

 

 

おーさっきの冷たい表情のひとや

 

その楽しそうな表情 さっき俺に見せた表情と全然違うがな

どないなっとんねん

 

あとでわかったことやけど その人はそのころ主催者の人のうそコンサルに50万払ってコンサルを受けてた コンサル生や

 

 

何故嘘コンサルか?

 

それはコンサル生の質問に窮したら 俺がこないだの大雪の日に高見君と一緒に会った山形の大橋さんに電話をかけて質問してたらしい

 

よくよく聞いたら俺が最初に買った教材も大橋さんがすべて書いたらしく今話題のゴーストライターや ほんま笑ろてまうで

 

 

 

現役でやってるコンサル生の質問に 適当に答えてても吉本は現役でやってないのでマインド以外の質問に窮すること当然でてくるよな

 

 

その場合大橋さんに電話がかかってきて よく質問がきて答えてあげてたらしい

 

実際に実践してない人があーだこーだと教える

うそコンサルで50万 わからん場合は大橋さんに電話

 

酷い話やで

でもまぁ世の中そんなもんなんやろ

嘘も10年たてば本物とか言うし。。

 

最近行ってないけど俺が薬もらいに行く先生も東大医学部出身やけど薬の辞典みて処方するし似たようなもんか。

だんだんわかってきた。

 

そんなパチもんとうちを一緒に例えるなと東大医学部に怒られるよな。

 

それで思い出したが昔サンマの骨がのどに刺さりいつも風邪引いたら薬もらってた京大医学部出身の先生とこにいったら無茶苦茶されるだけされたあげく「悪いうちではあかんわ やっぱ耳鼻咽喉科行って」とさじなげられたことがある。

 

結局近くの耳鼻咽喉科にいって3秒で釘抜くみたいに取ってくれた。

 

あまりに大きい骨で大変やったろうと可愛い看護婦さんたちが拍手してくれてたな。

 

 

 

 

今となってはあの懇親会での出来事があまりに衝撃的で俺は自分の情けなさに腹が立った。

 

 

まぁみとけよ絶対見返したる

 

そんな気持ちになったのは久々やった。

 

 

 

 

 

 

つづく。。

 

この話は俺の妄想でフィクションです。

 

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  • この記事を書いた人

中元大輔

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